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低炭素社会 目指そう CO2フリー!

ドイツ・フライブルク市・ヴォーバン住宅地

ドイツの南西の端、スイスとフランスの国境部分にフライブルク市はあるんだ。そこに造られた新しい住宅地ヴォーバンでは、5,500人の人たちが豊かで環境に優しい生活を送っているんだよ。

この街は、ドイツの平均的な街と比べると、CO2の排出量を7割も削減しているんだ。それなのに住んでいる人たちはその他の街の住民とまったく同じように暮らしている。どんなしかけがこの街にあるのだろうね?代表的な3つの取り組みを紹介しよう。

(レポート:ドイツ在住の環境ジャーナリスト 村上 敦さん)

カーポートフリーの街

10_free.jpgヴォーバン住宅地では、自宅の前に駐車場を造ることを禁止しているんだ。だから駐車場は住宅地の端にまとめて造ったんだよ。その結果、街の中の道は「遊びの道路」に! 車が少ないから子どもも大人も道で遊んでも平気さ。それから、駐車場が家から少し離れたので、沢山の人は必要なとき以外は車を使わず、自転車や歩きで用事を済ませるようになったんだって。

ローラーホッケーが家の前でできる、人のための道路


省エネ住宅の街

ドイツには厳しい「省エネ政令」っていう家造りのエコ基準を定めた法律があるんだ。ところがヴォーバン住宅地では、それよりも3割以上省エネな家しか建ててはいけないことに決めたそうだよ。建てるときには1割ぐらいお金が余分にかかるけれど、10年も経つと電気や灯油を使う量が少ないから元が取れるんだって。中には寒いドイツでも暖房がいらない「パッシブハウス」っていうのも建てられているんだよ。

10_house.jpg左:寒い冬は太陽でお部屋を温めちゃうパッシブハウス 中央:暑い夏にはベランダと木陰で太陽はカット。夏も涼しく過ごせるんだ 右:住民みんなの駐車場ソーラーガレージ

地域暖房と木質バイオマス

みんなの家ではそれぞれの部屋に暖房器があるの? 効率が悪いよ、それじゃあ。 ヴォーバン住宅地では効率を高めるために暖房器と温水を作る給湯器は、住宅地で1つだけ作ることにしたんだ。そこでできたお湯をそれぞれの家に送るしくみなんだよ。さらに! そのお湯は地域で取れる森のごみ(林業の副産物)、木のチップを燃やして作ることにしたんだ(木質バイオマスと呼ぶものだよ)。だから、この住宅地では灯油やガス、電気はほんの少ししか使わないんだ。

10_biomass.jpg左:森から燃料補給がやってきました。林業の方の副収入にもなるし、良いことだらけだね! 右:住宅街の暖房+給油器「木質バイオマスコージェネ」

メガソーラー施設、続々と誕生!

CO2を出さないクリーンなエネルギーの代表が太陽光発電だ。日本は世界で1、2位を競うほど太陽光発電が盛んな国だって知っていた?一時は世界一だったけれど、今はドイツに追い抜かれているんだ。

そこで国では太陽光発電の導入量を2020年に10倍、2030年には40倍にすることを目指すなど、いろいろな政策を進めているんだよ。こうした国の動きと合わせて、メガソーラーと呼ばれる大規模な太陽光発電施設を建設する計画が各地で進んでいるんだ。
たとえば川崎市と東京電力は、お互いに協力し合いながら、国内最大級の太陽光発電所を東京湾に面した地域に建設することにしたんだよ。平成23年度に完成する予定で、1年間に約5,900 軒の一般家庭が使う電力と同じぐらいの電力(約2万kW)を発電できるそうだよ。
日本が太陽光発電世界一に返り咲くのは、夢ではないね。

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左:浮島太陽光発電所 右:扇島太陽光発電所 (写真提供:東京電力)

メガソーラー…メガは「100万の」という意味で、ソーラーは「太陽」のこと。つまり、100万W規模の大規模な太陽光発電施設のこと。

振動で電気を起こす発電床

ボクらが歩いたり、車が通ったりすると起きる振動で電気を起こすのが「発電床®」だ。振動が圧電素子というしかけに伝わると、素子がゆるんで、その揺れで電気が起きるしくみなんだ。これまでに渋谷駅のハチ公前広場などに置いて実験されたそうだよ。東京の首都高速道路では、五色桜大橋(足立区)という橋にこの技術を応用した「振子型振動力発電機」が設置されていて、高速道路を走るクルマの振動エネルギーで電気を起こし、橋のイルミネーションに必要な電力の一部をまかなっているんだ。発電の際にCO2が出ない上に、床に敷けばいいだけだから、いろいろ応用できることなどが特徴だよ。まだ開発段階の技術だけれど、これからもたくさんの電気が発電できるように開発していくそうだから、将来が楽しみだね。

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左・右上:渋谷駅ハチ公前広場での実験(発電床と発電量を表示したパネル)
(写真提供:株式会社音力発電)
右下:首都高速道路五色桜大橋 写真提供:首都高速道路株式会社

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路面電車が走るのは芝生の上

緑の芝生の上を低床の路面電車が走る。まるでヨーロッパのようなこの風景は、鹿児島市で撮ったものだよ。国内では初の本格的な緑化軌道なんだよ。電気で走る路面電車は、CO2を出さずに、たくさんの人を運べるので、環境に優しい交通機関として注目されている。しかも鹿児島市では、線路の周りを芝生で緑化することで、延々と続く緑の帯に変えたんだ。とてもきれいだと思わない? ヒートアイランド現象を抑えたり、騒音を低くしたりする効果もあるそうだよ。

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鹿児島市の路面電車(低床式のユートラム)

ヒートアイランド現象...都市部の気温が周りの地域に比べて異常に高くなること。

自動車は電気と低燃費がキーワード

身近なものでCO2をたくさん排出する代表選手が自動車だ。でも、最近はCO2の排出を抑えた車が登場してきた。販売が開始間近の電気自動車や、町中を普通に走っているハイブリッドカーだ。

電気自動車

電気自動車はモーターで動くから、走るときにはCO2も排気ガスも出さない。実はガソリン自動車よりも古い歴史があり、日本でも第二次世界大戦後、ガソリンが手に入りにくいことから活躍していた時代があったんだよ。そして現代、電気自動車は環境に優しい車としてよみがえった。ただ、電気自動車は、まだガソリン自動車にかなわない部分がある。値段が高く、連続して走れる距離が短いことなんだ。それでも電気を供給できるスタンドが登場しはじめているし、家庭の電源から充電できるしくみも完成しているから、少しずつ広がっていくと考えられているんだよ。

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三菱自動車のiMiEVと、そのしくみ

 

ハイブリッドカー

環境に優しい車として、人気を集めているのがハイブリッドカーだ。2種類の異なる動力源を持っている車のことで、水素でもガソリンでも動く車や、ガソリンでも電気でも動く車などがあるんだよ。いま、最も多く走っているのが、ガソリンでも電気でも動く車だ。CO2を排出するけれど、モーターでも動けるおかげで、普通の車よりもガソリンの消費量が少なく、排気ガスもクリーンなのが特徴だ。長い距離を走ることもできる。こういうクルマが増えるのは大歓迎だね。

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ホンダのインサイトと、そのしくみ

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エコネコ スペシャル ウニャウニャ のほほんマンガ 1 <低炭素社会>

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低炭素社会 目指そうCO2フリー!

空から見える「地球の悲鳴」のページで紹介したように、地球温暖化は、いよいよその牙をむき出しにしてきた。そして今、地球温暖化を食い止めるために、さまざまな取り組みが進められているんだよ。

最近、よく聞くようになったのが「低炭素社会」という言葉だ。みんなはどんな意味か知っているかな? 地球温暖化の大きな原因となっている温室効果ガスの一つ、CO2の排出量が少ないしくみをつくりあげながらも、便利で快適な暮らしも続けられる社会のことなんだ。低炭素社会を築いていくために必要なのは、下のイラストのように、温室効果ガスの排出量と、吸収量とのバランスがとれた社会を目指すことなんだ。

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