日本から生まれた「SATOYAMAイニシアティブ」という考え方
一番いいのは、人と自然が一緒に生きていけること。実はそんな夢のような環境が日本にはあるんだ。里地里山だよ。
里地里山は、人が農業を中心として暮らしていた時代に、人がつくった環境なんだ。田畑や雑木林、ため池など、さまざまな環境がひとかたまりになっているから、多くの動植物が暮らせるんだ。人はこの里地里山で、食料や燃料(まきや炭など)、たい肥などを得ながら、暮らし続けてきたんだよ。つまり、人間が生活のためにつくりあげて維持してきた結果、偶然にも生物多様性が豊かになったというわけなんだ。
こうした事例は世界的に見ても珍しいんだよ。そこで日本政府では、この里地里山からヒントを得て、『SATOYAMAイニシアティブ』という考え方をまとめているんだよ。環境省が中心になって、里地里山のように自然と一緒に生きる知恵や伝統を世界から集めるとともに現代に復活させることを目指しているんだ。
さらに発展させて活用できる国際的なモデルをつくることも目指しているんだよ。その結果を『SATOYAMAイニシアティブ』としてまとめ、来年、名古屋市で開かれるCOP10(第10回生物多様性条約締約国会議)で提案するそうだよ。発表が楽しみだね。
上:ニホンアマガエル 下:シュンラン 中:アオサギ 上:タンポポ 下:レンゲ













