文字サイズを変更
文字サイズ小
文字サイズ中
文字サイズ大

トキの野生復帰

17_toki.jpgトキっていう鳥を知っているかな? 世界で通じる学名はNipponia nippon(ニッポニア・ニッポン)。この学名でもわかるように、昔は日本各地の里山で見られたんだ。

ところが乱獲や、生息環境の悪化などにより次第に姿を消してしまい、最後まで野生の姿が見られた佐渡でも、昭和50年代には10羽以下になってしまったんだよ。

そこで1981年から環境省が中心になって、「トキ保護センター」という施設で繁殖を試みたところ、飼育数が100羽を超えたんだ。そして昨年9月25日、試験的な放鳥として、10羽のトキが佐渡の空に放たれたんだよ。放たれたトキは、「野生復帰ステーション」というところにある“順化ケージ”(トキが生息できる環境を擬似的につくり、それに大きな網をかぶせた施設)に入れられ、自然界で生きていけるような訓練を受けたんだ。つまりトキのエリートだね。また、佐渡の人たちも里山やビオトープを整備するなど、トキが住める環境づくりを進めてきたんだ。

こんなふうにトキと人間がそれぞれの立場で努力したからこそ、試験放鳥を迎えることができたんだよ。その後の観察で、1羽が死に、3羽が本州に渡ったことがわかった。みんな単独行動なので、今年は繁殖しないと考えられているんだ。野生生物の復活はとても難しいけれど、トキが普通に飛ぶ日を心待ちにしたいね。

写真提供:新潟県佐渡市

タグ

このページの上に移動