エコタウン事業
「ゼロエミッション」っていう言葉を知っているかな?
産業からはどうしても廃棄物が出てしまうけれど、リサイクルして新たな原料にしたり、熱エネルギーとして利用することなどによって、あらゆる廃棄物をゼロにすることなんだ。これからの時代、「ゼロエミッション」はとても大切なことと考えた経済産業省は、1997年度に「ゼロエミッション構想」を推進するため、環境省と連携して「エコタウン事業」を創設したんだよ。
具体的には、「ゼロエミッションに取り組んでみよう」と考えた地方自治体が作成したエコタウンプランについて、環境省と経済産業省が共同で認めることなんだ。認められた地方自治体で実施される事業は、さまざまな面から総合的に支援が受けられるんだよ。1997年に北九州市、川崎市が承認されて以降、これまでに全国で26地域が承認されているんだ。
じゃあ、エコタウンとして認められた地域では、どんなことがやられていると思う? 北九州市での事例を見てみよう。
都市鉱山を掘り起こす、北九州市×ソニーの試み
左:回収箱に入れるところ 中:回収品の山 右:分解して取り出した基盤
(写真提供:ソニー株式会社)
北九州市には、リユースやリサイクルに取り組む企業を集めたリサイクル団地があるほか、ごみを処理する技術や資源をリサイクルする技術、新エネルギーの技術などの研究に取り組む施設も集まっているんだ。市民の環境意識も高く、いろいろな取り組みがされているよ。
この北九州市で、いま、すばらしい実験が進んでいるんだ。それは都市鉱山を発掘すること。「都市鉱山」っていう言葉、みんなは知っている? 都市で大量に捨てられる家電製品の中には、貴金属などの有用な資源がたくさん含まれているんだ。これを“都市にある鉱山”と見立てているんだよ。この都市鉱山に着目してきたのがソニー株式会社だ。
ソニーではリサイクルしたものを使うことが大事と考え、家庭で不要になった小型電子機器を回収する実験と、集めたものから貴重な金属を再資源化する実験をしたいと考えていたんだ。何しろ電子機器には、貴重な金属(金、銀、銅、白金、パラジウムなど)がたくさん使われているからね。
この考えに賛同してくれたのが北九州市なんだ。エコタウンに認定されていて、人口が多く、市民の環境意識が高いから、実験にはぴったりの都市だったんだ。そして、2008年9月1日から実験が始まった。お店や学校など、64カ所に回収箱を置いて、片手で持てるぐらいの小型電子機器(デジカメや音楽プレーヤー、小型ゲーム機、電子手帳など)を回収しはじめたんだ。集まったものは、独自のリサイクルシステムによって貴重な金属を取り出す会社で再資源化しているんだよ。そしてソニーの製品に使用するしくみになっているんだ。
2009年2月13日の時点で1万個、1,600kgが集まったそうだよ。この取り組み、定着して日本中に広がるといいよね。














