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幅広い環境問題 安心して暮らせる安全で豊かな環境

食料自給率UP大作戦、地産地消施設に行こう

日本の食料自給率はどのくらいか知っている? 実は40%しかないんだ。国内で生産されたものだけで間に合っているのは、お米と野菜、卵ぐらい。逆に小麦、大豆、砂糖などは、ほとんどを輸入に頼っているんだよ。

「でも、外国から輸入できるから大丈夫」って思っていないかな? 輸入に頼ることは、たくさんの問題があるんだ。たとえば輸出国での収穫量が減ったら、輸入量が減ってしまう。野菜などに日本で禁止されている農薬が使われている場合もある。また、輸入するときに石油をたくさん使うから、エネルギーの無駄づかいになり、CO2もたくさん排出されてしまう。さらに、作物を作るときにたくさんの水を使うので、生産国の水をたくさん輸入していることになる。

ベストなのは、家からなるべく近いところにある地産地消施設を利用することなんだ。作っている人の顔が見えるから安心だし、新鮮なうちに食べられる。運ぶ距離が短いから、フードマイレージも少ない。ねっ、いいことばかりでしょう。もう一つ、大切なことがあった。それは地域の農業や水産業を応援できるから、食料自給率が高まることだよ。地産地消施設、ぜひ利用してみてね。

フードマイレージ:「食料の輸送距離」という意味で、短いほど輸送にかかわるエネルギーが少なく、環境への負荷も小さい。

22chisanchishou.jpg22jibasanzu.jpgじばさんず(神奈川県秦野市)は、約700人の農家が出荷している大型の直売所。15分ごとに農家が出荷した品がいくつ売れたか電話などでわかる音声案内システムを採用し、いつも新鮮な野菜が並ぶようになっているんだ。野菜を生産した農家からのメッセージがあっちこっちにあったよ。顔が見えるから安心だね。

食べ物に恵まれない国と、食べ過ぎの国の格差を埋めるテーブル・フォー・ツー

22tablefortwo.jpg左:日本でのメニュー例 右:給食を喜ぶ発展途上国の子どもたち(写真提供:TABLE FOR TWO)

みんなは世界で暮らす67億人のうち、発展途上国の約8億5,000人が食べ物に困り、20億人が栄養不足で苦しんでいるのを知っているかな? その反対に食べ過ぎて、肥満などの食事に原因がある生活習慣病に苦しんでいる人が先進国で増えているんだ。

こうした問題を解決するために日本で生まれたのが、テーブル・フォー・ツー(TABLE FOR TWO)なんだよ。日本の人は、この運動に参加している企業の社員食堂やレストランなどで、ヘルシーなメニューを食べる。すると1食につき20円(発展途上国の給食1食分)がテーブル・フォー・ツーに寄付される仕組みになっているそうだよ。

こうして、ヘルシーなメニューを食べた人たちから自動的に寄付されたお金が、発展途上国の学校給食になるんだ。こんなふうに「たとえ地球の裏側に住んでいようとも、相手を思いやる心があれば距離は縮まり、まるで一つの食卓を囲むように心を寄せあうことができる」という思いから、テーブル・フォー・ツーという名前が生まれたんだ。

主に企業の社員食堂で行われているから、一般の人はなかなか参加できないけれど、テーブル・フォー・ツーのメニューを扱う通販サイトが登場しているよ。それに、テーブル・フォー・ツーのメニューを一般の人が食べられる役所の食堂や、社員食堂も少しずつ現れてきた。キミたちが参加できる日も近いかもしれないね。

テーブル・フォー・ツー

http://www.tablefor2.org/jp/

大気汚染の心配ゼロの燃料電池車

大気汚染の大きな原因は、車からの排気ガス。だったら排気ガスが出ない車を作ればいい。自動車業界はちゃんと考えているんだ。「低炭素社会 目指そう CO2フリー!」で紹介している電気自動車がそうだね。

もう一つ、すごい自動車があるんだよ。それは燃料電池車という車なんだ。水素と酸素の化学反応によって発電し、モーターで走る自動車なんだよ。廃棄物は水だけだから、低炭素社会にも欠かせない究極のエコカーと言えるね。しかも水素タンクを満タンにすれば、ガソリン自動車に負けないほど長い距離を走ることができるんだ。

でも、燃料電池車にもまだ問題がある。一つは燃料電池に高価で貴重な白金という物質が使われているから、どうしても車の価格が高くなってしまうことだ。水素を供給する水素ステーションもこれから整備していかなければならない。自動車の技術は完成していて、昨年、ホンダがFCXクラリティのリース発売を開始した。
まだ官公庁など、販売先は限られているけれど、公道を走り出した意味は大きいよね。キミたちが大人になったころには、普通に乗れるようになっているかもしれないね。

21nenryoudenchisha.jpgFCXクラリティ。最高時速160km、1回、水素を満タンにすれば約570km走り続けられる

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今も起きているアスベスト公害

最近、とても問題視されているのがアスベストだ。アスベストは自然界にある鉱物で、石綿とも呼ばれるんだ。安いのに長持ちし、熱や薬品にも強く、電気を通しにくいなど、さまざまな特長があるので、建設や電気製品、自動車、家庭用品など、いろいろな用途に使われてきたんだ。

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でも、大きな問題があったんだよ。それは繊維がすごく細かく、飛び散りやすいことと、その繊維を肺にたくさん吸い込むと、約20年〜40年後に肺がんなどの病気を引き起こすことなんだ。実際にアスベストを作ったり、アスベストを使った製品を製造したりしていた会社では、働いていた人や家族など、多くの人が亡くなっているんだ。また、工場周辺に住む人が被害を受けた例も見つかっているんだよ。そのため政府が使用を規制するようになり、今では国内でのアスベストの製造は禁止されている。

でも、古い建物で断熱材として使われていたアスベストが、解体工事で飛ぶ心配があるなど、今でも安心できないんだよ。もちろん、そのような建物が壊されるときには、飛ばないように取り除くことが義務づけられているけれどね。こんなふうに、公害は現代でも身近なところにあるんだ。

森は海の恋人

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森は海の恋人植樹祭(写真提供:牡蠣の森を慕う会)

宮城県の気仙沼湾でカキを養殖してきた畠山重篤さんは、昭和40年〜50年代にかけて、ひどい目にあったんだよ。赤潮が発生し、赤潮プランクトンを吸ったカキの身が赤くなってしまったんだ。「血カキ」と呼ばれるようになったカキは売れず、捨てるしかなかったそうだよ。

そのとき、畠山さんは川の汚れに原因があると考えたんだ。やがてフランスのカキ研究者に招かれてフランスでの養殖を視察したことがきっかけになって、あらためて海が豊かであるためには上流の森と川が大切なことに気づいたそうだよ。

日本に戻った畠山さんは、1989年、仲間とともに「牡蠣の森を慕う会」をつくり、気仙沼湾に流れ込む大川上流の山に木を植える活動を始めたんだ。活動のキャッチフレーズは「森は海の恋人」。森を大切に思う気持ちが、とても伝わってくる言葉だね。その後、水産学の教授とも出会い、川が運んでくる森の養分が、カキのエサになる植物プランクトンを育んでいることもわかったそうだよ。畠山さんたちによる上流での植林は今も続いている。森が元気で川もきれいなら、海も元気になるんだね。ボクらも川を大切にしないといけないね。

エコネコ スペシャル ウニャウニャ のほほんマンガ 4 <安心して暮らせる安全で豊かな環境>

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幅広い環境問題安心して暮らせる安全で豊かな環境

環境問題は、生物多様性や、地球温暖化、ごみ問題だけじゃないんだ。日本の歴史を振り返ると、工業の発展とともに、大気汚染や水・土壌の汚染など、さまざまな公害が起こっているんだよ。その多くは解決したけれど、まだ被害が続いているものや、新たに見つかったものもあるんだ。また、大気汚染が原因で酸性雨が降るようになり、森を枯らせたり、建築物や銅像に影響を及ぼしたりしている。

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最近は家の建材から発生する化学物質によって、体調が悪くなるシックハウス症候群も起きている。さらに食べ物でも、禁止されているはずの農薬が使われていたり、体に悪いものが含まれていたりするなど、いろいろな問題が起きているんだ。そうそう、食料自給率が低いことも大きな問題だね。こんなふうに、さまざまな環境問題があるんだ。こうしたいろいろな問題に立ち上がった人たちがいる。その取り組みをいくつかピックアップしてみたよ。

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