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2009年版

食料自給率UP大作戦、地産地消施設に行こう

日本の食料自給率はどのくらいか知っている? 実は40%しかないんだ。国内で生産されたものだけで間に合っているのは、お米と野菜、卵ぐらい。逆に小麦、大豆、砂糖などは、ほとんどを輸入に頼っているんだよ。

「でも、外国から輸入できるから大丈夫」って思っていないかな? 輸入に頼ることは、たくさんの問題があるんだ。たとえば輸出国での収穫量が減ったら、輸入量が減ってしまう。野菜などに日本で禁止されている農薬が使われている場合もある。また、輸入するときに石油をたくさん使うから、エネルギーの無駄づかいになり、CO2もたくさん排出されてしまう。さらに、作物を作るときにたくさんの水を使うので、生産国の水をたくさん輸入していることになる。

ベストなのは、家からなるべく近いところにある地産地消施設を利用することなんだ。作っている人の顔が見えるから安心だし、新鮮なうちに食べられる。運ぶ距離が短いから、フードマイレージも少ない。ねっ、いいことばかりでしょう。もう一つ、大切なことがあった。それは地域の農業や水産業を応援できるから、食料自給率が高まることだよ。地産地消施設、ぜひ利用してみてね。

フードマイレージ:「食料の輸送距離」という意味で、短いほど輸送にかかわるエネルギーが少なく、環境への負荷も小さい。

22chisanchishou.jpg22jibasanzu.jpgじばさんず(神奈川県秦野市)は、約700人の農家が出荷している大型の直売所。15分ごとに農家が出荷した品がいくつ売れたか電話などでわかる音声案内システムを採用し、いつも新鮮な野菜が並ぶようになっているんだ。野菜を生産した農家からのメッセージがあっちこっちにあったよ。顔が見えるから安心だね。

食べ物に恵まれない国と、食べ過ぎの国の格差を埋めるテーブル・フォー・ツー

22tablefortwo.jpg左:日本でのメニュー例 右:給食を喜ぶ発展途上国の子どもたち(写真提供:TABLE FOR TWO)

みんなは世界で暮らす67億人のうち、発展途上国の約8億5,000人が食べ物に困り、20億人が栄養不足で苦しんでいるのを知っているかな? その反対に食べ過ぎて、肥満などの食事に原因がある生活習慣病に苦しんでいる人が先進国で増えているんだ。

こうした問題を解決するために日本で生まれたのが、テーブル・フォー・ツー(TABLE FOR TWO)なんだよ。日本の人は、この運動に参加している企業の社員食堂やレストランなどで、ヘルシーなメニューを食べる。すると1食につき20円(発展途上国の給食1食分)がテーブル・フォー・ツーに寄付される仕組みになっているそうだよ。

こうして、ヘルシーなメニューを食べた人たちから自動的に寄付されたお金が、発展途上国の学校給食になるんだ。こんなふうに「たとえ地球の裏側に住んでいようとも、相手を思いやる心があれば距離は縮まり、まるで一つの食卓を囲むように心を寄せあうことができる」という思いから、テーブル・フォー・ツーという名前が生まれたんだ。

主に企業の社員食堂で行われているから、一般の人はなかなか参加できないけれど、テーブル・フォー・ツーのメニューを扱う通販サイトが登場しているよ。それに、テーブル・フォー・ツーのメニューを一般の人が食べられる役所の食堂や、社員食堂も少しずつ現れてきた。キミたちが参加できる日も近いかもしれないね。

テーブル・フォー・ツー

http://www.tablefor2.org/jp/

大気汚染の心配ゼロの燃料電池車

大気汚染の大きな原因は、車からの排気ガス。だったら排気ガスが出ない車を作ればいい。自動車業界はちゃんと考えているんだ。「低炭素社会 目指そう CO2フリー!」で紹介している電気自動車がそうだね。

もう一つ、すごい自動車があるんだよ。それは燃料電池車という車なんだ。水素と酸素の化学反応によって発電し、モーターで走る自動車なんだよ。廃棄物は水だけだから、低炭素社会にも欠かせない究極のエコカーと言えるね。しかも水素タンクを満タンにすれば、ガソリン自動車に負けないほど長い距離を走ることができるんだ。

でも、燃料電池車にもまだ問題がある。一つは燃料電池に高価で貴重な白金という物質が使われているから、どうしても車の価格が高くなってしまうことだ。水素を供給する水素ステーションもこれから整備していかなければならない。自動車の技術は完成していて、昨年、ホンダがFCXクラリティのリース発売を開始した。
まだ官公庁など、販売先は限られているけれど、公道を走り出した意味は大きいよね。キミたちが大人になったころには、普通に乗れるようになっているかもしれないね。

21nenryoudenchisha.jpgFCXクラリティ。最高時速160km、1回、水素を満タンにすれば約570km走り続けられる

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今も起きているアスベスト公害

最近、とても問題視されているのがアスベストだ。アスベストは自然界にある鉱物で、石綿とも呼ばれるんだ。安いのに長持ちし、熱や薬品にも強く、電気を通しにくいなど、さまざまな特長があるので、建設や電気製品、自動車、家庭用品など、いろいろな用途に使われてきたんだ。

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でも、大きな問題があったんだよ。それは繊維がすごく細かく、飛び散りやすいことと、その繊維を肺にたくさん吸い込むと、約20年〜40年後に肺がんなどの病気を引き起こすことなんだ。実際にアスベストを作ったり、アスベストを使った製品を製造したりしていた会社では、働いていた人や家族など、多くの人が亡くなっているんだ。また、工場周辺に住む人が被害を受けた例も見つかっているんだよ。そのため政府が使用を規制するようになり、今では国内でのアスベストの製造は禁止されている。

でも、古い建物で断熱材として使われていたアスベストが、解体工事で飛ぶ心配があるなど、今でも安心できないんだよ。もちろん、そのような建物が壊されるときには、飛ばないように取り除くことが義務づけられているけれどね。こんなふうに、公害は現代でも身近なところにあるんだ。

森は海の恋人

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森は海の恋人植樹祭(写真提供:牡蠣の森を慕う会)

宮城県の気仙沼湾でカキを養殖してきた畠山重篤さんは、昭和40年〜50年代にかけて、ひどい目にあったんだよ。赤潮が発生し、赤潮プランクトンを吸ったカキの身が赤くなってしまったんだ。「血カキ」と呼ばれるようになったカキは売れず、捨てるしかなかったそうだよ。

そのとき、畠山さんは川の汚れに原因があると考えたんだ。やがてフランスのカキ研究者に招かれてフランスでの養殖を視察したことがきっかけになって、あらためて海が豊かであるためには上流の森と川が大切なことに気づいたそうだよ。

日本に戻った畠山さんは、1989年、仲間とともに「牡蠣の森を慕う会」をつくり、気仙沼湾に流れ込む大川上流の山に木を植える活動を始めたんだ。活動のキャッチフレーズは「森は海の恋人」。森を大切に思う気持ちが、とても伝わってくる言葉だね。その後、水産学の教授とも出会い、川が運んでくる森の養分が、カキのエサになる植物プランクトンを育んでいることもわかったそうだよ。畠山さんたちによる上流での植林は今も続いている。森が元気で川もきれいなら、海も元気になるんだね。ボクらも川を大切にしないといけないね。

エコネコ スペシャル ウニャウニャ のほほんマンガ 4 <安心して暮らせる安全で豊かな環境>

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幅広い環境問題安心して暮らせる安全で豊かな環境

環境問題は、生物多様性や、地球温暖化、ごみ問題だけじゃないんだ。日本の歴史を振り返ると、工業の発展とともに、大気汚染や水・土壌の汚染など、さまざまな公害が起こっているんだよ。その多くは解決したけれど、まだ被害が続いているものや、新たに見つかったものもあるんだ。また、大気汚染が原因で酸性雨が降るようになり、森を枯らせたり、建築物や銅像に影響を及ぼしたりしている。

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最近は家の建材から発生する化学物質によって、体調が悪くなるシックハウス症候群も起きている。さらに食べ物でも、禁止されているはずの農薬が使われていたり、体に悪いものが含まれていたりするなど、いろいろな問題が起きているんだ。そうそう、食料自給率が低いことも大きな問題だね。こんなふうに、さまざまな環境問題があるんだ。こうしたいろいろな問題に立ち上がった人たちがいる。その取り組みをいくつかピックアップしてみたよ。

事業所内に誕生した野鳥の楽園

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生物多様性は企業にとっても大切な課題なんだ。

たとえば味の素株式会社は、世界各地で農産物や畜産物、水産物を活用している。だから生物多様性を守っていくことは、事業を発展させながら続けていくためにも、地球環境や生態系を保つためにも、一番大切なことと考えて、さまざまな取り組みを進めているんだ。その一例が東海事業所(三重県四日市市)での取り組みだよ。

事業所内にはもともと大池と呼ばれる天然の池があり、工場のまわりの林とともにさまざまな生き物が暮らせる“水辺の自然”になっていたんだ。この環境を守っていくために、事業所では大池の周辺を整備し、バード・サンクチュアリ(人の立ち入りを禁止して野鳥を保護する区域)にしたんだよ。ほとんど整備が終わった2002年4月に現地見学会を開いたら、生物の専門家をはじめ、多くの人たちから高く評価されたほか、四日市市や地域のみなさんから「いまだに残る公害の街との誤解をといていく上でも、大変ありがたい」、「四日市全体のイメージアップにも役立つ」といった感謝の言葉が贈られたそうだよ。

今ではたくさんの野鳥が暮らし、渡り鳥の越冬地や中継地にもなっているんだ。また、チョウのようにふわりと舞うチョウトンボという珍しい昆虫が繁殖するなど、貴重な環境になっているんだよ。そして年間約6,000名の工場見学者が訪れるなど、工業地帯での貴重な自然保護区が好評だそうだよ。

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日本から生まれた「SATOYAMAイニシアティブ」という考え方

一番いいのは、人と自然が一緒に生きていけること。実はそんな夢のような環境が日本にはあるんだ。里地里山だよ。

里地里山は、人が農業を中心として暮らしていた時代に、人がつくった環境なんだ。田畑や雑木林、ため池など、さまざまな環境がひとかたまりになっているから、多くの動植物が暮らせるんだ。人はこの里地里山で、食料や燃料(まきや炭など)、たい肥などを得ながら、暮らし続けてきたんだよ。つまり、人間が生活のためにつくりあげて維持してきた結果、偶然にも生物多様性が豊かになったというわけなんだ。

こうした事例は世界的に見ても珍しいんだよ。そこで日本政府では、この里地里山からヒントを得て、『SATOYAMAイニシアティブ』という考え方をまとめているんだよ。環境省が中心になって、里地里山のように自然と一緒に生きる知恵や伝統を世界から集めるとともに現代に復活させることを目指しているんだ。

さらに発展させて活用できる国際的なモデルをつくることも目指しているんだよ。その結果を『SATOYAMAイニシアティブ』としてまとめ、来年、名古屋市で開かれるCOP10(第10回生物多様性条約締約国会議)で提案するそうだよ。発表が楽しみだね。

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上:ニホンアマガエル 下:シュンラン 中:アオサギ 上:タンポポ 下:レンゲ

 

海のエコラベルMSC

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魚は好き? 焼き魚もお刺身、お寿司。どれもおいしいよね。でも、海では魚介類の獲りすぎが問題になっているのを知っているかな?

 

実際に世界の漁獲量は、1980年までどんどん増えてきたのに、獲りすぎの影響から、最近は魚があまり獲れなくなってしまったんだ。このままでは魚の種類も少なくなってしまうかもしれないほどなんだよ。そこで魚の獲りすぎという問題を解決するために、国際的な団体、海洋管理協議会(MSC)が設立され、海のエコラベルといわれているMSCマークが生まれたんだ。

いつまでも魚を食べ続けることができるよう、水産資源や海洋環境を守りながら獲られた水産物に与えられるものだよ。まだMSCマークがついている水産物は少ないけれど、スーパーなどに行ったら、探して買ってみてね。

 

詳しいことやMSCマークがついた水産物が買えるお店の情報は、海洋管理協議会の公式サイトへ。 http://www.msc.org/jp

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トキの野生復帰

17_toki.jpgトキっていう鳥を知っているかな? 世界で通じる学名はNipponia nippon(ニッポニア・ニッポン)。この学名でもわかるように、昔は日本各地の里山で見られたんだ。

ところが乱獲や、生息環境の悪化などにより次第に姿を消してしまい、最後まで野生の姿が見られた佐渡でも、昭和50年代には10羽以下になってしまったんだよ。

そこで1981年から環境省が中心になって、「トキ保護センター」という施設で繁殖を試みたところ、飼育数が100羽を超えたんだ。そして昨年9月25日、試験的な放鳥として、10羽のトキが佐渡の空に放たれたんだよ。放たれたトキは、「野生復帰ステーション」というところにある“順化ケージ”(トキが生息できる環境を擬似的につくり、それに大きな網をかぶせた施設)に入れられ、自然界で生きていけるような訓練を受けたんだ。つまりトキのエリートだね。また、佐渡の人たちも里山やビオトープを整備するなど、トキが住める環境づくりを進めてきたんだ。

こんなふうにトキと人間がそれぞれの立場で努力したからこそ、試験放鳥を迎えることができたんだよ。その後の観察で、1羽が死に、3羽が本州に渡ったことがわかった。みんな単独行動なので、今年は繁殖しないと考えられているんだ。野生生物の復活はとても難しいけれど、トキが普通に飛ぶ日を心待ちにしたいね。

写真提供:新潟県佐渡市

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エコネコ スペシャル ウニャウニャ のほほんマンガ 3<生物多様性>

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生物多様性 地球のいのち、つないでいこう

最近、「生物多様性」という言葉をよく聞くよね。その意味を知っているかな? 「生物多様性」とは、あらゆる生物や、それらによって成り立つ生態系、さらに遺伝子レベルでも、多様で豊かな状態のことなんだよ。

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人類に多くの恵みを与えてくれる「生物多様性」を失うということは、空気や水、食物、気候に影響を及ぼすだけでなく、自然界から原料などを得る企業はもちろん、人類の生存にも影響があることを意味するんだ。

ところが、開発や乱獲、生息環境の質の低下、外来種の持ち込み、地球温暖化などの影響で、多くの生物が姿を消しているんだよ。未発見の生物も入れて、地球上に約3,000万種の生物がいると考えられているけれど、毎年約4万種も絶滅しているそうだよ。これはとても大変なことだよね。

国連ではこの問題に早くから取り組み、1992年に「生物多様性条約」をつくって、「生物多様性が失われる速度を2010年までに顕著に減らす」という目標を立てたんだ。でも、生物の絶滅や衰退が止まらないことから、2006年にブラジル・クリチバで開かれたCOP8(第8回生物多様性条約締約国会議)で、生物多様性の保全に企業などの参加を促す決議が採択されたんだ。それで「生物多様性」という言葉がクローズアップされるようになったんだよ。

それじゃあ、日本や世界では、「生物多様性」を守るために、どんな取り組みをしているのか見てみよう。

スモーキーマウンテン

 

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世界でもごみは大きな問題になっている。有名なのがフィリピンのマニラにあったスモーキーマウンテンだ。マニラ市内から集められたごみが山をつくっていて、その山が自然発火したり、メタンガスが燃えたりして、いつも煙が上がっていたから、煙の山、つまりスモーキーマウンテンと呼ばれるようになったんだ。

 

そこでは「スカベンジャー」と呼ばれる人たちがびんやプラスチックごみなど、お金に換えられる資源を拾い集めながら暮らしていた。キミたちと同じぐらいの子どもも、学校に行かずたくさん働いていたんだよ。でも、雨季にごみの山が崩れて、多くの死者が出たこともあって、フィリピン政府は1994年に閉鎖したんだ。そのときに住民には公共住宅が与えられたけれど、一部の住民は別のごみ処分場周辺に移り住み、今も同じような生活をしているんだって。このスモーキーマウンテンのような場所は、フィリピンだけではなく、発展途上国にまだたくさんあるんだ。

ごみ34分別。みんながごみ削減に取り組む、小さな町の挑戦

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1:日比ヶ谷ごみステーションは、建物も送電線工事に使われていたものをリサイクル 2:たくさんのかごや箱が並んでいる 3:くるくる工房では、鯉のぼりも洋服や帽子、バッグに変身 4・5:くるくるショップ

四国にごみを34分別している町があると聞いて、取材してきたよ。徳島県の山間部にある上勝町だ。人口は約2,000人で、四国では一番小さな町だそうだよ。

上勝町の特徴は、ごみや資源の集積場が1カ所しかないこと。「日比ヶ谷ごみステーション」という集積場に、みんながそれぞれが持ち込むしくみなんだ。
昔はごみステーションのそばの土地にごみを持ち寄って燃やしていたから、持ち込むことは苦ではないそうだよ。自分でごみを持ち込めない人は、シルバー人材センターの人が有料で回収するほか、車を持っていないお年寄りなどの家には、2カ月に一度、集めに行くんだ。

でも、何で34にも分別できるんだろう。見学させてもらって納得。びんなら色別に分けているほか、廃食油や、バッテリー、タイヤなど、いろいろなごみを持ち込めるんだ。ちなみに生ごみは、町の補助金により各家庭に生ごみ処理機があるので、全部、家庭で処分できるんだって。日比ヶ谷ごみステーションには、まだ使える物を交換できるリユース推進拠点「くるくるショップ」もあったよ。また、近くには不要になった衣類や布類、綿類などから、おかあさんたちがユニークな商品を作って販売している「くるくる工房」もあったよ。

この上勝町の目標は、「ゼロ・ウェイスト」。これは3Rを進めたり、生産段階から処理に困らない製品を作り、燃やしたり埋め立て処理される有害なごみをなくしていこうという考え方なんだ。上勝町が国内では初めて、2020年を目標にした「ゼロ・ウェイスト」宣言を行ったそうだよ。小さな町から始まった取り組みが、これからどう進化していくのか、とても楽しみだね。

エコタウン事業

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ゼロエミッション」っていう言葉を知っているかな?

産業からはどうしても廃棄物が出てしまうけれど、リサイクルして新たな原料にしたり、熱エネルギーとして利用することなどによって、あらゆる廃棄物をゼロにすることなんだ。これからの時代、「ゼロエミッション」はとても大切なことと考えた経済産業省は、1997年度に「ゼロエミッション構想」を推進するため、環境省と連携して「エコタウン事業」を創設したんだよ。

具体的には、「ゼロエミッションに取り組んでみよう」と考えた地方自治体が作成したエコタウンプランについて、環境省と経済産業省が共同で認めることなんだ。認められた地方自治体で実施される事業は、さまざまな面から総合的に支援が受けられるんだよ。1997年に北九州市、川崎市が承認されて以降、これまでに全国で26地域が承認されているんだ。

じゃあ、エコタウンとして認められた地域では、どんなことがやられていると思う? 北九州市での事例を見てみよう。

 

都市鉱山を掘り起こす、北九州市×ソニーの試み

 

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左:回収箱に入れるところ 中:回収品の山 右:分解して取り出した基盤
(写真提供:ソニー株式会社)

北九州市には、リユースやリサイクルに取り組む企業を集めたリサイクル団地があるほか、ごみを処理する技術や資源をリサイクルする技術、新エネルギーの技術などの研究に取り組む施設も集まっているんだ。市民の環境意識も高く、いろいろな取り組みがされているよ。
この北九州市で、いま、すばらしい実験が進んでいるんだ。それは都市鉱山を発掘すること。「都市鉱山」っていう言葉、みんなは知っている?  都市で大量に捨てられる家電製品の中には、貴金属などの有用な資源がたくさん含まれているんだ。これを“都市にある鉱山”と見立てているんだよ。この都市鉱山に着目してきたのがソニー株式会社だ。

ソニーではリサイクルしたものを使うことが大事と考え、家庭で不要になった小型電子機器を回収する実験と、集めたものから貴重な金属を再資源化する実験をしたいと考えていたんだ。何しろ電子機器には、貴重な金属(金、銀、銅、白金、パラジウムなど)がたくさん使われているからね。

この考えに賛同してくれたのが北九州市なんだ。エコタウンに認定されていて、人口が多く、市民の環境意識が高いから、実験にはぴったりの都市だったんだ。そして、2008年9月1日から実験が始まった。お店や学校など、64カ所に回収箱を置いて、片手で持てるぐらいの小型電子機器(デジカメや音楽プレーヤー、小型ゲーム機、電子手帳など)を回収しはじめたんだ。集まったものは、独自のリサイクルシステムによって貴重な金属を取り出す会社で再資源化しているんだよ。そしてソニーの製品に使用するしくみになっているんだ。
2009年2月13日の時点で1万個、1,600kgが集まったそうだよ。この取り組み、定着して日本中に広がるといいよね。

エコネコ スペシャル ウニャウニャ のほほんマンガ 2<循環型社会>

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循環型社会 合い言葉はリデュース・リユース・リサイクル

循環型社会は、きっともうおなじみの言葉だよね。ごみを減らしたり、リユースやリサイクルを進めたりすることで、資源を最大限に再使用・再利用して、環境への影響を抑えた社会のことなんだ。一つの資源が、いろいろなところを巡り続けているイメージだね。この循環型社会のシステムづくりは、もう始まっているんだよ。

2000年5月には循環型社会形成推進基本法という法律ができて、容器包装リサイクル法家電リサイクル法などが始まっているんだ。それではボクたちはどうすればいいと思う? それは「3R」を実践することなんだ。
3Rとは、Reduce(リデュース=ごみを出さないようにする)、Reuse(リユース=再使用する)、Recycle(リサイクル=再資源化する)のことを指すんだよ。一番大切なのがリデュースで、次がリユース、それからリサイクルの順だよ。
また、3RにRefuse(リフューズ=必要のないものを断る)と、Repair(リペア=修理して長く使い続ける)を加えた5Rが大切と考える人もいるんだ。それじゃあ循環型社会に向けて、いま、どんな問題が起きているのか、また、取り組みがされているのかを見てみよう。

 

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ドイツ・フライブルク市・ヴォーバン住宅地

ドイツの南西の端、スイスとフランスの国境部分にフライブルク市はあるんだ。そこに造られた新しい住宅地ヴォーバンでは、5,500人の人たちが豊かで環境に優しい生活を送っているんだよ。

この街は、ドイツの平均的な街と比べると、CO2の排出量を7割も削減しているんだ。それなのに住んでいる人たちはその他の街の住民とまったく同じように暮らしている。どんなしかけがこの街にあるのだろうね?代表的な3つの取り組みを紹介しよう。

(レポート:ドイツ在住の環境ジャーナリスト 村上 敦さん)

カーポートフリーの街

10_free.jpgヴォーバン住宅地では、自宅の前に駐車場を造ることを禁止しているんだ。だから駐車場は住宅地の端にまとめて造ったんだよ。その結果、街の中の道は「遊びの道路」に! 車が少ないから子どもも大人も道で遊んでも平気さ。それから、駐車場が家から少し離れたので、沢山の人は必要なとき以外は車を使わず、自転車や歩きで用事を済ませるようになったんだって。

ローラーホッケーが家の前でできる、人のための道路


省エネ住宅の街

ドイツには厳しい「省エネ政令」っていう家造りのエコ基準を定めた法律があるんだ。ところがヴォーバン住宅地では、それよりも3割以上省エネな家しか建ててはいけないことに決めたそうだよ。建てるときには1割ぐらいお金が余分にかかるけれど、10年も経つと電気や灯油を使う量が少ないから元が取れるんだって。中には寒いドイツでも暖房がいらない「パッシブハウス」っていうのも建てられているんだよ。

10_house.jpg左:寒い冬は太陽でお部屋を温めちゃうパッシブハウス 中央:暑い夏にはベランダと木陰で太陽はカット。夏も涼しく過ごせるんだ 右:住民みんなの駐車場ソーラーガレージ

地域暖房と木質バイオマス

みんなの家ではそれぞれの部屋に暖房器があるの? 効率が悪いよ、それじゃあ。 ヴォーバン住宅地では効率を高めるために暖房器と温水を作る給湯器は、住宅地で1つだけ作ることにしたんだ。そこでできたお湯をそれぞれの家に送るしくみなんだよ。さらに! そのお湯は地域で取れる森のごみ(林業の副産物)、木のチップを燃やして作ることにしたんだ(木質バイオマスと呼ぶものだよ)。だから、この住宅地では灯油やガス、電気はほんの少ししか使わないんだ。

10_biomass.jpg左:森から燃料補給がやってきました。林業の方の副収入にもなるし、良いことだらけだね! 右:住宅街の暖房+給油器「木質バイオマスコージェネ」

メガソーラー施設、続々と誕生!

CO2を出さないクリーンなエネルギーの代表が太陽光発電だ。日本は世界で1、2位を競うほど太陽光発電が盛んな国だって知っていた?一時は世界一だったけれど、今はドイツに追い抜かれているんだ。

そこで国では太陽光発電の導入量を2020年に10倍、2030年には40倍にすることを目指すなど、いろいろな政策を進めているんだよ。こうした国の動きと合わせて、メガソーラーと呼ばれる大規模な太陽光発電施設を建設する計画が各地で進んでいるんだ。
たとえば川崎市と東京電力は、お互いに協力し合いながら、国内最大級の太陽光発電所を東京湾に面した地域に建設することにしたんだよ。平成23年度に完成する予定で、1年間に約5,900 軒の一般家庭が使う電力と同じぐらいの電力(約2万kW)を発電できるそうだよ。
日本が太陽光発電世界一に返り咲くのは、夢ではないね。

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左:浮島太陽光発電所 右:扇島太陽光発電所 (写真提供:東京電力)

メガソーラー…メガは「100万の」という意味で、ソーラーは「太陽」のこと。つまり、100万W規模の大規模な太陽光発電施設のこと。

振動で電気を起こす発電床

ボクらが歩いたり、車が通ったりすると起きる振動で電気を起こすのが「発電床®」だ。振動が圧電素子というしかけに伝わると、素子がゆるんで、その揺れで電気が起きるしくみなんだ。これまでに渋谷駅のハチ公前広場などに置いて実験されたそうだよ。東京の首都高速道路では、五色桜大橋(足立区)という橋にこの技術を応用した「振子型振動力発電機」が設置されていて、高速道路を走るクルマの振動エネルギーで電気を起こし、橋のイルミネーションに必要な電力の一部をまかなっているんだ。発電の際にCO2が出ない上に、床に敷けばいいだけだから、いろいろ応用できることなどが特徴だよ。まだ開発段階の技術だけれど、これからもたくさんの電気が発電できるように開発していくそうだから、将来が楽しみだね。

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左・右上:渋谷駅ハチ公前広場での実験(発電床と発電量を表示したパネル)
(写真提供:株式会社音力発電)
右下:首都高速道路五色桜大橋 写真提供:首都高速道路株式会社

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路面電車が走るのは芝生の上

緑の芝生の上を低床の路面電車が走る。まるでヨーロッパのようなこの風景は、鹿児島市で撮ったものだよ。国内では初の本格的な緑化軌道なんだよ。電気で走る路面電車は、CO2を出さずに、たくさんの人を運べるので、環境に優しい交通機関として注目されている。しかも鹿児島市では、線路の周りを芝生で緑化することで、延々と続く緑の帯に変えたんだ。とてもきれいだと思わない? ヒートアイランド現象を抑えたり、騒音を低くしたりする効果もあるそうだよ。

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鹿児島市の路面電車(低床式のユートラム)

ヒートアイランド現象...都市部の気温が周りの地域に比べて異常に高くなること。

自動車は電気と低燃費がキーワード

身近なものでCO2をたくさん排出する代表選手が自動車だ。でも、最近はCO2の排出を抑えた車が登場してきた。販売が開始間近の電気自動車や、町中を普通に走っているハイブリッドカーだ。

電気自動車

電気自動車はモーターで動くから、走るときにはCO2も排気ガスも出さない。実はガソリン自動車よりも古い歴史があり、日本でも第二次世界大戦後、ガソリンが手に入りにくいことから活躍していた時代があったんだよ。そして現代、電気自動車は環境に優しい車としてよみがえった。ただ、電気自動車は、まだガソリン自動車にかなわない部分がある。値段が高く、連続して走れる距離が短いことなんだ。それでも電気を供給できるスタンドが登場しはじめているし、家庭の電源から充電できるしくみも完成しているから、少しずつ広がっていくと考えられているんだよ。

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三菱自動車のiMiEVと、そのしくみ

 

ハイブリッドカー

環境に優しい車として、人気を集めているのがハイブリッドカーだ。2種類の異なる動力源を持っている車のことで、水素でもガソリンでも動く車や、ガソリンでも電気でも動く車などがあるんだよ。いま、最も多く走っているのが、ガソリンでも電気でも動く車だ。CO2を排出するけれど、モーターでも動けるおかげで、普通の車よりもガソリンの消費量が少なく、排気ガスもクリーンなのが特徴だ。長い距離を走ることもできる。こういうクルマが増えるのは大歓迎だね。

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ホンダのインサイトと、そのしくみ

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低炭素社会 目指そうCO2フリー!

空から見える「地球の悲鳴」のページで紹介したように、地球温暖化は、いよいよその牙をむき出しにしてきた。そして今、地球温暖化を食い止めるために、さまざまな取り組みが進められているんだよ。

最近、よく聞くようになったのが「低炭素社会」という言葉だ。みんなはどんな意味か知っているかな? 地球温暖化の大きな原因となっている温室効果ガスの一つ、CO2の排出量が少ないしくみをつくりあげながらも、便利で快適な暮らしも続けられる社会のことなんだ。低炭素社会を築いていくために必要なのは、下のイラストのように、温室効果ガスの排出量と、吸収量とのバランスがとれた社会を目指すことなんだ。

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空から見える「地球の悲鳴」

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「北極の氷が割れている」、「砂漠が広がっている」など、環境問題の影響を伝えるニュースが世界各地から届いている。でも、そういった風景をボクたちが直接見ることは難しいよね。
一方で、変化する地球の姿を見続けている人がいる。世界の空を飛ぶ飛行機のパイロットだ。日本航空広報部のパイロット、小林宏之さんもその一人。38年にわたって飛び続けているうちに、ここ数年は見たことのない景色に出会うようになり、地球環境に役立てようと、写真を撮るようになったそうだよ。「その写真をみどりの小道の読者に見せてもいいですか」とお願いしたら、すぐにOKしてくれたよ。

*きれいな写真はガイドブックで見ることができるよ。


グリーンランド

グリーンランドは真夏でも氷に覆われた白い大地が続く。ところが最近は氷が溶けて、茶色の地肌が現れているんだって。

福岡上空

黄砂は東アジアの砂漠などから舞い上がる砂塵。砂漠化が進み、黄砂の被害がどんどん増えている。日本にも飛んでくるんだよ。

バングラデシュ

大きな川が合流しているバングラデシュは、もともと洪水の多い地域。でも、地球温暖化の影響で、洪水の規模が拡大しているそうだよ。上流のヒマラヤで氷河が溶けたことや、海面が上昇して川の流れが悪くなったことが原因と考えられているんだ。

北極海

厚い氷に覆われ、海面が見えなかったのに、わずかな間に氷が溶けて、海面を漂うように。

アラスカ

2000年ごろから万年雪と氷河が溶け始め、緑色の地肌が見える。

シベリア

寒い地域では見られないはずの積乱雲が、最近はシベリア上空でも見られるそうだよ。温暖化が進むと自然発火による森林火災が増えるんだ。これはシベリアでのもの。

グレートバリアリーフ

世界最大の珊瑚礁で、サンゴが白くなる白化現象が進んでいる。白化現象が長くが続くと、サンゴは死んでしまうんだ。この美しい景色が見られなくなってしまうかもしれないね。

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世界はいま

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地球の寒い地域では、氷が溶けてホッキョクグマが困っている。
氷河もどんどん溶けて、海面を上昇させている。
暑い地域では、海に沈みかけている島がある。砂漠化が進んで、飲み水や食べ物に困っている人、姿を消していく生き物がたくさんいる。

これらはほんの一例で、世界ではさまざまな環境問題が起きている。そのほとんどが遠い国の話のようだけれど、実はボクらの生活にも原因があるんだ。なぜなら環境問題に国境はないから。ボクたちの快適な暮しを支えてくれるものをつくるときにも、運んで、利用して、捨てるときにも、さまざまな地域でいろいろな環境問題を生み出しているんだ。
だから、一人ひとりが、いますぐにでもできることに取り組むことが大切なんだよ。

産業革命ごろからの主な環境問題年表

詳しいことや、このほかにどんなことがあったか、ぜひ調べてみてね!

17世紀 イギリスで石炭による大気汚染が深刻になる
1824年 フランスの物理学者、ジョゼフ・フーリエが温室効果を発表
1890年 足尾銅山の鉱毒事件が表面化
1943年 アメリカのロサンゼルスで光化学スモッグが発生
1955年〜1965年 日本で4大公害病(三重県の四日市ぜんそく、富山県のイタイイタイ病、熊本県の水俣病、新潟県の第二水俣病)の実態が次々と明らかになる
1962年 農薬や化学物質の危険性を問いかけた「沈黙の春」(レイチェル・カーソン著)が出版される
1967年 日本で公害を防ぐ法律、「公害対策基本法」制定
1968年 このころからサハラ砂漠南側のサヘル地域で大干ばつが起こり、数十万人の餓死者や難民が発生
1971年 環境庁を設置(2001年に環境省となる)
1972年 世界遺産条約採択 日本で自然環境保全法制定
1975年 北欧を中心にヨーロッパ各地で酸性雨被害
ワシントン条約、ラムサール条約発効
1979年 アメリカのスリーマイル島で原発事故
1985年 オゾンホール発生が公表される
地球温暖化に関する初めての世界的な学術会議、フィラッハ会議開催
1986年 ロシアでチェルノブイリ原発事故が起きる
1992年 リオデジャネイロで地球サミット(環境と開発に関する国連会議)開催
1994年 気候変動に関する国際連合枠組条約発効
1995年 日本で容器包装リサイクル法が公布 生物多様性国家戦略の決定
1997年 地球温暖化防止京都会議(COP3)で京都議定書採択
1998年 日本で地球温暖化対策推進法、家電リサイクル法制定
2000年 食品リサイクル法制定 3Rを推進する循環型社会形成推進基本法成立
2002年 日本で建設リサイクル法、自動車リサイクル法制定
2005年 京都議定書発効 兵庫県尼崎市でアスベスト被害が発覚
2006年 EUで有害物質を規制するRoHS(ローズ)指令施行
2007年 IPCCが第4次評価報告書を提出、地球温暖化が人の影響によるものである可能性がかなり高いと結論づけた 
2008年 京都議定書の第一約束期間開始(2012年まで)洞爺湖サミット開催

環境問題の歴史は約1万年!?

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環境問題の歴史は意外と古いことを知っているかな?

今から約1万年前に始まった農耕や牧畜がきっかけと言われているんだ。人類が野生の動植物を食料にしていた時代は、自然に与える影響は小さかった。
ところが農耕や牧畜の時代になると、人類は田畑や牧草地を得るために、自然環境に手を加え始めたんだ。やがて世界各地に大きな都市ができ、交易が盛んになったこともあって、必要以上に作って消費する社会が誕生してしまった。
森林の過剰な伐採も進み、土地の荒廃や砂漠化が進んで、消えてしまった都市もあると言われているんだよ。そして18〜19世紀、ヨーロッパを中心に産業革命が始まった。化石燃料からものすごいエネルギーを取り出すことが可能になったし、多くの人工物質が合成できるようになった。

でも、温室効果ガスの大量排出や、大気・水の汚染、発展途上国の環境破壊などが起こり、地球環境が一気に悪化したというわけなんだ。

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