地球温暖化防止の切り札は自然エネルギーを使うこと

生活に欠かせない電気は、半分以上が化石燃料(石油、石炭、天然ガス)を燃やして発電し、約30%を原子力発電で発電していることをみんなは知っているかな? でも、化石燃料を使うと温暖化が進んでしまうよね。原子力も福島第一原子力発電所が放射性物質による汚染事故を起こしたように、決して安全とは言えなくなってしまったね。そんな中でスポットライトが当たり始めたのが、「自然エネルギー」だ。風や太陽、地熱、水の落差などを利用しているから、「再生可能エネルギー」や、「新エネルギー」とも呼ばれているんだ。安全で、発電するときに二酸化炭素を出さないし、資源を枯らすこともない発電方法なんだよ。

さまざまな自然エネルギー

電気は主に発電機を回すことでつくられる。その発電機を回す方法として、自然の力を利用しているのが自然エネルギーだ。

太陽光発電
太陽の光を太陽電池で電気に変換するんだ。メガソーラーという大規模な太陽光発電施設も登場しているよ。

風力発電
ブレードという羽根で受け止めた風の力で発電機を回して発電しているんだ。家庭につけられる小さなものもあるよ。

小水力発電
水の落差を利用して、発電機とつながっている水車などを回して発電するんだ。中小の河川や用水路などの小さな落差でも発電できるんだよ。大きなダムのように自然を破壊しないのもいいね。

地熱発電
地熱によってつくられた水蒸気で、発電機とつながったタービン(圧力やエネルギーなどを回転運動に変換する装置)を回して発電する方法だよ。火山地帯に大規模な発電所があるんだ。

木質バイオマス発電
間伐材や木材の残材などを燃やしてつくった水蒸気で、タービンを回して発電する方法だよ。カーボン・オフセットという考え方を利用しているんだよ。
カーボン・オフセット…植物を燃やすと二酸化炭素が排出されるけれど、植物が育つときに吸収した二酸化炭素を排出するだけだから、大気中の二酸化炭素が増えないとする考え方

そのほかにも、鏡で太陽光を1カ所に集めた熱を利用する太陽熱発電、波の力を利用する波力発電、潮の満ち引きで海水が移動するときのエネルギーを利用する潮力発電などがあるよ。

大切なのは節電と 自然エネルギーの普及を応援すること

私たちの暮らしは火力発電所と原子力発電所で作られた電気で支えられてきた。でも、それらの発電方法に頼ると、安全で安心な暮らしを送れなくなる可能性が高くなってしまったよね。自然エネルギーという切り札もあるけれど、まだまだ発電量は少ないんだ。
いま大切なのは、少ない電気でも暮らせるように日本中のみんなが節電に力を入れることだよ。節電の方法は21ページにある環境省のページや、37ページのエコチェックリストで紹介しているので、ぜひ実行してね。

同時に、日本でぐんぐん開発が進んでいる自然エネルギーが広がるように応援することも大切だよ。たとえば九州大学が中心になって進めている洋上風力発電プロジェクトだ。
六角形で海に浮く「洋上プラットフォーム」に風力発電機を設置するものだよ。弱い風でも発電できる「風レンズ風車」という風車を利用して、海の上で発電するそうだよ。日本は海に囲まれているから、この方法ならたくさんの風車を設けられるね。決して未来の技術ではなく、今年中に博多湾で小さな「風レンズ風車」を浮かべる実験を行う予定だそうだよ。

 

 

世界にあふれている
自然からのパワーをもらって
発電するなんて、
すごい仕組みだニャ

車を買い換えなくても、 エコドライブで 二酸化炭素を減らせるゾ!

家の車が14ページで紹介したような電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)じゃなくても、運転の仕方次第ではエコカーになるんだ。急発進や減速をしない、エアコンを使いすぎない、むだなアイドリングをやめる、 不要な荷物を車から降ろして軽くするなど、エコドライブを心がければ、二酸化炭素の排出量をかなり減らすことができるんだよ。