もう止められない、温暖化防止への取り組み
地球温暖化は、いよいよ牙をむきだして私たちを襲い始めた。たとえば、昨年の猛暑だ。2010年6月〜8月の日本の平均気温は、統計を開始した1898年以降の 113年間で第1位となったんだよ。猛暑は世界的なもので、夏が終わった時点での北極の海氷面積も観測史上3番目の小ささとなったとの研究結果(アメリカ コロラド大雪氷データセンター年次報告書)が発表されているんだ。
温暖化が起きる理由
地球は温室のビニールと同じような役割をする温室効果ガス(約60%が二酸化炭素)で包まれている。そのおかげで過ごしやすい温度(平均14℃)が保たれてきたんだ。ところが、最近は温室効果ガスが厚くなりすぎて熱がこもるようになり、温暖化が進んでいるんだよ。温室効果ガスが厚くなりすぎた最大の理由が、石炭や石油などの化石燃料を燃やすと発生する二酸化炭素の濃度が高くなりすぎたこと。化石燃料は何百万年も前に死んだ動植物の死がいが地下の深いところで高温や高圧力によって変化したものなのに、人類は18世紀以降の短期間に地下から大量に掘り出して燃やしはじめたんだ。だから地上の二酸化炭素濃度が高くなりすぎてしまったんだよ。
覚えておこう! 気候変動という言葉
地球温暖化とほとんど同じ意味で使われている言葉で、人の活動が影響して起きている気候の大きな変化を意味するんだ。気候変動が進んで地球の平均気温が上 がると、海面が上昇したり、地球全体の大気の流れが変わって異常気象(猛暑、大寒波、集中豪雨、干ばつなど)が発生しやすくなるんだ。そして人間はもちろ ん、さまざまな生物が暮らす環境にも大きな影響が及ぶんだ。影響はそれだけでは済まないよ。農業や漁業などにも影響が及んで、食料問題が深刻になる恐れも あるんだよ。
温暖化を防止するさまざまな取り組み
二酸化炭素は、化石燃料で作られる電気や、化石燃料で動く乗り物を使わないようにすれば減らすことができる。でも、すごく不便になってしまうよね。そこ で、世界はいま、便利な暮らしを続けながらも、二酸化炭素の排出量を減らした「低炭素社会」を目指しているんだ。「低炭素社会」を実現するためにいろいろ な技術が生まれているほか、製品やサービスも登場しているんだ。
地産地消
地元で生産されたものを地元で消費すること。輸送距離が短くなるから、二酸化炭素の排出量を減らせるよね。それに、近所で作られているので、安全で新鮮な作物を選ぶことができるんだ。
電気自動車(EV)
走っている時は二酸化炭素も排気ガスも排出しないんだ。まだ電池の性能が低くて長距離走行は苦手だけれど、最近は充電施設が増えてきたよ。また、たくさん電気が貯められる電池を積んで、電気自動車として走れる距離を伸ばしたプラグインハイブリッド車(PHV)も登場しているよ。
LED照明
電気をあまり必要としない(40ワットの白熱電球と比較した場合、同じ明るさだと4〜5ワット程度でいい)上に、寿命が長いのが大きな特長だ。また、スイッチを入れるとすぐに明るくなるんだ。最近は信号機にも使われているよ。
(写真はローソンの店内のLED照明)
モーダルシフト
何台ものトラックで荷物を運ぶのをやめて、貨物列車や船などでまとめて運ぶと、二酸化炭素や排気ガスも大幅に減るよね。このように環境に優しい運送方法に変更することをモーダルシフトと言うんだ。
自転車で移動するのも
立派な温暖化対策だニャ
エコ家電を買うときに注目したいマーク
省エネラベリング制度
メーカーが省エネ性能を表示する制度だよ。グリーンのマークは国の目標値を達成している製品で、オレンジのマークはまだ目標値を達成していない製品だ。製品やカタログに表示されているよ。
省エネ統一ラベル
家電販売店などのお店が、製品の省エネに関する情報をわかりやすく表示するための制度だよ。省エネ性能を評価する★印や、年間の電気料金目安などが、買う人にもわかるような内容になっているんだ。
「みどりの小道」環境日記は、子どもたちが環境をテーマにした日記を書くことで
日頃から身近な地球環境について考えみんなで話し合い、行動することをめざす環境教育プロジェクトです。
